明けましておめでとうございます。
旧年中は多くの皆様方から大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始は厳しい寒さが続いております。
皆様お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、新年を迎え心晴れやかな気持ちでいますが、一転、日本経済の行方や政治・政策の動向、それに気象の変化など、心配事は後を絶ちません。
しかし、私には私のできる事を粛々と続けていく他にありません。
それは、私が美味しいと思うお酒をお客様へ提供するだけです。
揺らがず、動ぜす、真っ直ぐに己の道を進むこと、それを信じるのみです。
子供の頃、親子で川の字になって寝た部屋には、武者小路実篤の「この道より我を生かす道はなし、この道を行く」の画賛が壁に掛けてありました。
この絵は、奥の方に高い山並みがあって、一本の細い道が手前から山の麓に向かって描かれていたのをはっきりと覚えています。
父親は就寝前に度々この言葉を詠んで聞かせてくれました。
そのせいか、この言葉は不思議と強く記憶に残っています。
当時の父の気持ちは、丁度この言葉に合う状況だったのかもしれません。
もしかすると、自分に対する励ましの言葉だったとも考えられます。
その思いの強さの分だけ、子供心にも記憶に残る何かを感じたのでしょうか。
今となっては知る術はありませんが、壮年となった自分の年齢や心境から、この言葉の意味が良く理解できます。
「この道より我を生かす道なし、この道を行く」
これからも真っ直ぐに進むよう心がけて参ります。