伝統行事
元禄2年(1689年)の創業以来、深い歴史を重ねてきた「秀よし」。
300年以上にわたり酒造りとともに継承されてきた当蔵の「伝承行事」には、
地域と共にある文化や、代々受け継がれてきた杜氏たちの心意気が息づいています。
このページでは、当蔵で大切に守り続けられている、四季折々の行事をご紹介いたします。
12月 餅つき
大晦日が近づくと、九の付かない日を選んで年越し用にお餅をつきます。(26日か27日頃) なぜなら、お正月は天照大御神をはじめとした酒蔵をお守りいただく多くの神様に神饌を奉納いたします。それは30箇所を超えます。雪の多い年は庭にある水神様の社へは辿り着けないので、屋敷内の一番近い場所に供物を捧げます。
餅を搗いて2〜3日後に四角に切り分けます。これが正月一番のお楽しみ、焼き餅で雑煮やお汁粉、海苔を巻いて砂糖醤油で頂きます。
いつも餅を搗いてくれるは、頭(かしら)の明平さんです。餅搗きが大変上手な方で、社内では餅搗き名人で通っています。
1月 若水汲み
元旦の朝早く暗いうちに、最初に汲む水を「若水」といいます。当蔵では当主がこの役目を担います。徳歳神の吉報位(恵方)へ向かって拝礼し、厳かに若水を汲みます。
「新玉や 新玉や 年の初めの年男 迎えて参る 谷の若水」
「銭汲め 金汲め 宝汲め」
代々唱えられてきたこの言葉は、夜明け前の神事に妙な安らぎを与えてくれます。
本年も家内安全、社業興隆・美味しいお酒が造れますように、無事に過ごせますようにとお祈りをします。「若水」は酒造の大釜と小釜へ注ぎ入れ、それから元旦の朝に頂く雑煮の出汁鍋へ注がれます。
本当に雪の多い年は庭の呑川へ辿り着けないので、紋付袴は省略してスキーウエアーで行ったこともあります。年初の伝承行事はこれから始まります。