秀よし ブログ

秋田で培われた三百二十余年の歴史を受け継ぐ鈴木酒造店の酒造り

酒蔵日記


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酒好きが良いツラになる

 お酒にまつわる話は数限りなく、飲み方も多様である。
一般的にはすきっ腹に飲むのが大酒のみの特徴であるが、ご飯を食べながら飲んだり、寝酒をする人もいたり様々だろう。嬉しいことや悲しいことがあってもお酒を飲む私たちですが、その時々の事情を考えて飲むこともある。
 普段は表情を気にせず、ましてや鏡を見ながら飲むことはない。
あのツラ(この地域では顔の意)は酔ってきたなとか、酔うといつもあのツラになる、などと周囲がその人物像を作っていく。
 私もお酒大好き人間。いつでしたか広報に、「何とも旨そうに飲む。この様な人に飲んでもらえればお酒も・・・」などと書いていただいたことがある。酒好きとしては嬉しいの一言。

 今はしぼりたて生酒、純米生原酒など新酒の季節。
秋田のお酒は長期低温発酵が特徴と言われる。発酵日数が長く味も濃醇。麹、酛造りから仕込み桶(現在はホーロータンクが多い)へと徐々に発酵させる。
一般的には発酵が進み、水泡・岩泡などと続き、地(泡のない状態)となる。
櫂入れをしながら醪ツラ(状態・表情)を確かめる。桶の中は炭酸ガスで充満、手のひらで軽く引き寄せ香りを確かめる。

毎日の作業で発酵に必要な要素が十分にあるか醪ツラを何回も見て廻る。
昔から「ちりめん小玉」(飴玉くらいの玉泡)の出る醪ツラが最良とされ、この蔵でも数えきれない先人・蔵人がこのツラを褒めて努力してきた。
白米の状態から始まって50日程度で桶の吞み口から槽(醪を絞る道具)へと移る。
槽口から良いお酒が出てくるのが一番の楽しみ。
酒好きが良いお酒を造れば、満足感で今夜もいいツラになる。

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